- 慢性痛に効くツボ発見!
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NHKの「腰痛治療革命」というタイトルの
番組を見て閃いた事がある
番組では慢性腰痛の事を
クローズアップして
取り上げていたが
実は
当院においても
3カ月に一人ぐらいは
原因の分からない
激痛に苦しむ患者さんが来る
いろんな大病院で
どんなに検査しても
どこも異常が無い
なのに
痛み止めや
ブロック注射も効かない
中枢感作症候群
もしくは
仮面うつ病である
この様な患者さんに対しては
治療家と患者との
信頼関係を構築することが大事であり
それが出来なければ
どんな完璧な治療を施しても
全く効果がないのが現状だ
ところが
番組を見ていると
アメリカでは鬱病患者に
左前頭部のDLPFCの部位に
電磁波を照射して
治療成果を上げているそうだ
痛みの原因が
大脳辺縁系の暴走であれば
それを抑える働きを持つ
DLPFCを活発にすれば
大脳辺縁系の興奮を抑えて
痛みが治まるのである
それならば
そこに鍼を打てば効くはずだ!
そう考えた小生は
この一週間来る人みんなに
DLPFCの場所にある本神穴という
ツボに鍼をしてみた
のべ54人中
著効5人
効果あり10人
分からない38人
悪化した1人
著効の方は挙がらなかった
五十肩がその場で挙がった人もいた
やはり長期間慢性痛にさらされている人に
効果が期待される
逆に
関節や筋肉に病的変化がある人には
あまり期待できないようである
悪化した一人は
非常に神経質な性格で
大脳辺縁系やDLPFCなどの
言葉に緊張していたようで
舌先にシビレを感じたようだが
1分以内に緩解した
これは
初めての新患だっだので
治療家と患者との信頼関係が
構築される前で
頭部への刺針が
恐怖感をめばえさせ
大脳辺縁系の興奮を
起こさせてしまった例だと考える
この患者さんは今では
本神穴に刺針しても平気である
いずれにしても
54人中
5人に明らかに効果が見られた
慢性痛患者だけに限定すれば
6割の人に効果があった
これは非常に期待できる結果といえる
これからも追試して
本物の仮面うつ病の患者さんが来た時には
このツボで自信をもって治療出来るように
備えたいと思うのである
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