• 2015/08/21
  • 院長のひとり言
慢性痛や脳血管障害に脳針が効く!
YNSA山本式新脳針療法という

頭に鍼を打つ治療法がある

宮崎県の山本敏勝医師が考案され

世界で数千人の医師が

実践している鍼灸治療法である


リハビリテーション病院の

脳卒中で片麻痺の患者さんの

頭部に鍼を打つと

麻痺している手足の回復が良い

という経験から

山本先生が創意工夫して

作りだしたそうである



そのセミナーが大阪であると聞いて

さっそく行ってきた

合谷診や肘診、首診などの検査法もあり

それに対応するツボがあり

とてもシンプルな治療法だ

ただし

山本先生が臨床の中での経験で

出来上がってきた方法なので

理論的なことは全く判らない


中でも小生が注目するのは

YNSAの反応区域で

「大脳」に対するツボのポイントが

DLPFCのエリアと同じ場所なのだ


7月23日にこのブログでも紹介したが

DLPFCとは


痛み、悲しみ、怒り、などの

本能的な衝動を司る

大脳辺縁系の興奮を抑えるところ

だから

DLPFCの働きが悪いと

情緒不安定になり

器質的病変が無い痛みを感じる


DLPFCがしっかり働いてくれると


情緒が安定し

原因の無い慢性痛も感じなくなる

YNSAの大脳のポイントと
DLPFCのエリアが同じところにある


これは非常に興味深いことである

中医学においても

このエリアは少陽胆経という

決断力を司る経絡が通っている

決断力は情緒が安定していて

所謂「きもが座っている時に」

発揮される力であり


YNSAやDLPFCの考え方と合致する


「臨泣」というツボがそこでにある

当院において「臨泣」が

脳血管障害や慢性痛

ウツやパニック障害に対して

臨床試験んを積み重ねていこうと思うのである










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