• 2016/01/21
  • 院長のひとり言
骨折の治療は固定だけではないよ
以前から当院に通院していた
患者さんが転倒して
足を怪我して病院へ行き

レントゲンの結果
骨に異常が無いが
内出血と腫れがひどいので

シーネ固定をしてもらい
松葉杖を借りて

「靭帯損傷の疑いがあるので
様子を見て、症状が良くならなかったら
近くの整形外科へ行ってください」

「順調に治れば適当な時期に
固定をはずして松葉杖を返却して下さい」

と言われて3週間経過したが

固定をはずすタイミングが分からない

知り合いに
「いつまでも固定していると
足首が動かなくなるよ」と脅かされて
当院に受診した

診ると3週間経過しても
外くるぶしが大きく腫れていて
痛みも強く、あまり患側に
体重をかけることが出来ない

レントゲンでは写らない
骨膜の骨折が疑われ
2か所の靭帯損傷もある

シーネ固定で松葉杖の処置は
完璧と言える

本当に完璧な固定だし
松葉杖もスチール製の高級品だった

良い仕事してますね〜

しかし


外傷の治療はそれだけでは50点だ

これからの予測と指導をしなければ
患者さんが自分で判断できない

山登りでも初めての山では
自分がどの辺まで登っているのか
分からないので不安感があり、疲れる

何度も登っている山では
ペース配分や休憩場の場所も分かり
疲れずに上ることが出来る

治療も同じで固定期間や
その後のリハビリや治療法の
説明と指導があってパーフェクトな
治療と言える


人は想定外のことに弱い

逆に想定している事には強い

不安感があると気血の巡りが悪くなり
負傷部位の回復にも影響するのである




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