• 2019/04/30
  • 院長のひとり言
平成の終わりに令和時代の鍼灸整骨院のあり方を考える



久々に腰痛で来院した患者さんが

健康保険を提示してきたので


どうされましたか?

転倒や打撲などのケガの場合は健康保険で診れますが

ケガではない場合は実費治療になります!


「特に思い当たる外傷はないので

実費治療でお願いします」


という感じで普通に治療して

楽になって帰ってもらったのだが


しばらくして電話がかかってきて


うちの娘やおじいちゃんは鍼灸整骨院で

保険で施術してもらっているのに

ナゼ自分だけが実費治療なのか?


クレームのような電話がかかってきた


同じように腰痛で鍼灸整骨院へ行って

3人中自分一人だけ実費で払わされたら

不公平である!

その方の怒りはごもっともなのだ


しかし


鍼灸整骨院業界の現状はこのような

不公平がおこってしまうのです


娘さんとおじいさんは当院以外の鍼灸整骨院で

施術してもらっているので


外傷がなくても捻挫したと

健康保険に虚偽の請求をしている可能性が高い


実際に腰痛などの痛みを治療するのに

健康保険が使えないのは理不尽である


だから多くの鍼灸整骨院では

実際には外傷による腰痛ではない事を承知で

腰部捻挫と健康保険にウソの請求をしているのである


外傷でないと保険が使えないなんて、間違っている

痛いと困っている人を保険で治療するのが当然なのだ


健康保険制度そのものが悪い

だからそんな法律は無視して

不正請求ではあるが患者さんの負担を減らすことは

良いことであり、正義である


ほとんどの鍼灸整骨院が

不正請求をしてでも一回500円で施術する現状で

実費治療一回5000円で繁盛するのは

普通の治療家には限りなく不可能にちかい


多くの鍼灸整骨院はそう考えているのだろう


確かに理不尽であり不公平な法律であるが

日本は法治国家である

日本の法律が嫌だったら外国に行けばいい


アメリカなどは初めから国民皆保険制度がない


アメリカのドクターは実費で高額な治療を行うので

健康保険で診る日本のドクターと違って

腕が良くなければならない


だから日本とアメリカの医療レベルは縮まらない



日本で生活している限りは

間違っていようが理不尽であろうが

法律は守らなければならない


当院はそう考えているので

ケガの治療でないかぎり

どんなに痛くても、重症患者でも実費で治療している



健康保険を使って安くすれば患者さんは増えて

儲かるかもしれないが貧乏覚悟でやっているのです


私の理念は

「人の役に立つこと、喜んでもらえることに努力を惜しまない

たとえ儲かることでも道徳的に間違った事はしない」なのです


残念ながら現在は法律を守らない鍼灸整骨院が

法律を守る鍼灸整骨院よりも圧倒的に多いので

とても不公平な状態になっているので


冒頭の患者さんのように

3人中自分一人だけが高い治療費を払わされて

ボったくられたと勘違いする人がいるが


令和時代にはその漢字のままに

全ての鍼灸整骨院が法令を重んじて

外傷でないのに捻挫などとウソの不正請求をしない

平等で平和な時代になってくれると信じています






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