• 2019/06/13
  • 院長のひとり言
老後2000万円問題の問題点


金融庁が発表した報告書

「高齢社会における資産形成・管理」が波紋を呼んでいる


平均的な夫婦が100歳まで生活するには

公的年金だけでは毎月5万円ほどの赤字になるので

2000万円ほどの貯蓄が必要だ

というような内容だと思うのだが


安倍政権はこの報告書を受け取らず

このようなずさんな報告書を出すなんてと

怒り心頭で金融庁に文句を言っている


野党は「百年安心」と言っていたのに

公的年金では足りないから

自力で2000万円用意しろって詐欺だ!

まるで鬼の首を取ったように批判して

ここぞとばかりに選挙の争点などと騒ぎ立てている


しかし


金融庁の報告書は正直に書いたに過ぎないと思う



公的年金だけで、老後もそこそこの生活水準を

キープするのは一般的に無理である


そんな事は誰でも分かっているし

現在の年金制度は高齢者が現役時代に収めた年金を

国が管理して運用して本人に返すのではなく


そのお金はどこかへ使ってしまって


今の現役世代が高齢者を支えるシステムになっている

そもそもそこが間違っている


だから年金制度には限界があるのだ


我々の世代は年金をあてにはできないことは当然であり

むしろ老後2000万円で大丈夫なのか?と感じるぐらいだ



私のような自営業者は国民年金の基礎年金しか

受け取ることができないので

死ぬまで働くことが大前提だと思っている


「百年安心」などと聞いても誰も信じていないのだ


そもそも政府も公的年金だけで100年安心とは言っていない

2004年の制度は平均的な現役会社員が

受け取る収入の最低50%を公的年金でカバーすることが目標だなので

初めから残りは自力で貯蓄することが前提なのである


それで「百年安心」などと、どの口が言ったのか知らないが

そんな誇大広告を掲げて誰も信じていない

誇大広告を押し通そうとする与党と

攻撃するネタを見つけて狂喜している野党


私が本当に憤りを感じているのは

選挙で票につながらないから

少子高齢化問題に長年本気で向き合わず

選挙受けするから

目先の景気浮揚策に何兆円も税金をつぎ込んでいる与党



消費増税や憲法改正などの国民生活に係わる

重要な問題が山積みなのに

こんなどうでもいい事を選挙の争点だと主張して

選挙に勝つことしか考えていない野党



老後の安心が得られなければ

若い世代は安心して子供を産み育てることはできない


少子化と高齢化問題の根っ子は同じなので

この問題をただの権力闘争の道具とするのではなく

年金問題を正面から抜本的に見なおす

そんな議論にナゼならないのだろうか?

そこの所がこの問題の問題なのだと思うのです



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