• 2020/05/10
  • 院長のひとり言
鍼灸治療は免疫力アップが目的ではない!(13)


このブログは4月22日から始めてますので

できれば4月22日(1)からお読みください


朝日を浴びると私たちの体の中では体内時計が

朝だと認識しアドレナリンやセロトニンなどの

昼間に活動するためのホルモンが分泌されます


そして昼間にしっかり活動して夜になって

太陽が沈んで暗くなるとセロトニンを原料として

メラトニンという睡眠のためのホルモンが作られる


私たちの体はそうやって自然のリズムに合わせて

活動するようにできています


ところが


実際には仕事帰りにジムで深夜まで激しい運動したり

真夜中に韓流ドラマを見ながらスナック菓子を食べたり

徹夜でテレビゲームをしていたり

人間関係で悩んで朝まで眠れなかったり


現代人は自然のリズムとはかけ離れた生活をして

睡眠不足に陥っているのです


朝夕のホルモンバランスが崩れると

自律神経のバランスも崩れ

そうなると五臓六腑の巡りが悪くなり

精神状態まで不安定になってしまって

免疫力も暴走しやすい状態に陥ります


当院へ鍼灸治療に来られる患者さんのほとんどが

痛みやシビレなど以外に不眠に悩んでおられます


私たちの体は寝ている間に五臓六腑の調和を図り

悪いところを修復してくれているので

睡眠不足は全ての病気の原因になり

免疫力が不安定になる一番の理由です


鍼灸治療後に好転反応(瞑眩)で眠くなる効果があります

眠くなったり、少しだるくなったりするのですが

これは鍼灸治療の最も優れた効果の一つだと思っています


鍼灸治療後に気血水の巡りが良くなり

体の悪い部分を修復しようとする時に

本人が活発に活動していては修復ができないので

眠たくなって寝てもらおうとしているのです


だから不眠症に鍼灸治療は非常に効果的です


この好転反応が強すぎてめまいや頭痛や吐き気がする

痛みが治療前より増したりすることがあるかもしれませんが


それは治療家の経験不足による失敗です


腕のいい治療家はこの好転反応が

ちょうどいいあんばいに作用するように

刺激量をサジ加減します


もしもあなたの知人で

鍼灸治療後に具合が悪くなって治療家から

「好転反応が強く出る体質ですね」などと言われて

「自分は体質的に鍼灸治療が合わない」などと

思っている人がいたら


「あなたは未熟な鍼灸師に失敗されただけですよ」と

教えてあげて下さい

鍼灸治療が合わない体質の人は

ステンレスアレルギーの人だけです



つづく



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