- 2020/05/14
- 院長のひとり言
- おかしいと思ったらすぐに検査しなきゃ
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腰が痛くていつもの整形外科へ受診し
レントゲンで骨には異常ないので
電気治療とマッサージの治療を2週間受けたが
日を追うごとに痛みが強くなり
歩いて5分の整形外科に行くことが出来なくなり
歩いて3分の当院へ来られた患者さん
その方は80歳の女性の患者さんで
押し車を押してなんとか歩いて来院するも
押し車を手放すと手すりが無いと
一歩も進むことができないほどの痛みで
ベッドに横になるのに3分ほど時間がかかり
治療後少し軽く歩いて帰るが
次の日はやっぱり同じように悪くなっている
3日連続で治療しても一向に改善しないので
「骨折してると思うので違う病院で診てもらって」と
違う病院へレントゲンに行ってもらうと
次の日
「やっぱり圧迫骨折してたようです」
今度の病院では
「完全に骨折してるよ」と言われ
前の病院では骨折は大丈夫と言われたのに
なんで判らなかったのだろうか？と
首をかしげておられる
初めの病院では圧迫骨折を見逃して
更に患者さんをうつ伏せで骨折した局所を
指圧やマッサージで揉みほぐしていたのだから
日増しに悪化するのは当然だ
もしかすると初めは骨折していなかったが
その後のマッサージで骨折させられた可能性もある
骨折していないと思っている間は
腰痛はマッサージで筋肉を和らげたり
よく歩いて運動したほうがいいと思っているので
私が一生懸命安静を指導しても
「そうかてお父さんの世話がある」と言って
治療で少し痛みが和らぐと
無理して遠くのクリニックまで
ご主人の薬をもらいに行ったり
重いゴミを捨てたり、洗濯ものを干したりして
動き回るものだから良くなるどころか
全く良くならなかったのである
それが骨折している事が分かると
ようやく私の「安静にしてくださいね」というお願いを
聞いてくれるようになった
すると今までと同じ治療をしているのに
3日で痛みが半減したではなか！
やはり検査は大切だ、レントゲンで
圧迫骨折している事が分かることで
安静にしないと治らない事を納得してくれた
本人が納得する前と後では鍼灸治療の
治療効果が全く違う
このことから治療しても良くならない人には
初めの検査の結果が確かなのかを
疑ってみることも時には必要だと思った
絶対に失敗しない医者は大門美智子ぐらいで
ヤブ医者に限らず、どんな名医でも
誤診ということが無いとは限らないのだから
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