- 2021/03/17
- 鍼灸・東洋医学
- 薬と鍼灸治療の決定的な違い④
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ここまで薬の悪口ばかり言ってきましたが
私は2度の胃の手術や鼡径ヘルニアの手術を
経験していますので薬の有り難さを
いやというほど感じています
もしも麻酔や痛み止めの無い時代に
生まれていれば私はとっくに死んでいると思います
ただ、鍼灸治療で症状が治るのと
薬で痛みが感じなくなるのとでは
プロセスが違うことを言いたいだけなのです
そしてその違いが非常に重要なのです
鍼灸院に来られる患者さんの多くは
何かしらの痛みに苦しんで来られます
問診で現病歴を尋ねるとほとんどの人が
整形外科を何軒か渡り歩いて
当院にたどり着いた人達です
その人達の多くが
「薬を止めたい」と言われます
薬で痛みをごまかしていても治らないし
内臓に負担がかかってくるのが怖い
しかも「何年通院していても悪化している」
「このままだと手術しかない」とドクターに言われたと
皆さんが異口同音に言われます
「朝昼夕と1日3回痛み止めを服用しても
効かなくなってしまった」
薬が効かないと言いながら痛い姿勢をして見せたり
患部に負担のかかる生活を続けようとされるので
「それが悪化している原因ですよ」と言わせてもらう
痛みが分からないから患部を安静にしない
むしろ
積極的に運動療法やウオーキングなどで
長期にわたって患部に強い刺激を与え続けてきた
その事が手術しか治療法がないほど
悪化してしまった原因なのです
「効かないなら薬を止めましょう」
当院では薬を止めることから治療が始まります
痛みは赤信号と同じこと
「患部を使わないで、動かさないで」という
体からの悲痛な叫びです
ところが薬で痛みが感じなくなると
赤信号が青信号に見えてしまっている状態で
体が必死で「やめて」と叫んでいる口を
塞いでいるようなものなのです
そんな危険な事を何年も行っていたのだから
悪化していくのは当然の結果なのです
あくまでも痛み止めは手術後や
抜歯した時などの痛みがひどい時だけ
頓服薬として服用するもので
毎日常用するものではありません
鍼灸治療で治療している時は
鎮痛薬は飲まないようにしてもらいます
だから鍼灸治療で痛みが消失する事は
鍼灸治療によって患部が回復して
体が痛みを出す必要がなくなり
もう大丈夫という青信号が出たことを意味します
要するに鍼灸治療で痛みが消失する事は
「治癒」したということなのです
この事が薬と鍼灸治療との決定的な違いなのです。
終わり
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