- 2021/04/20
- 鍼灸・東洋医学
- 新型コロナは重症化させない事が大事！
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先週の土曜日に上海中医薬大学日本校から
上海中医薬大学と立教大学の交流の
リモートセミナーの案内が届いたので
私も参加しました
新型コロナはもともとは中国の武漢から
世界に広がった疫病だが
現在の武漢はマスクなしでも街を歩くことが
できるぐらい感染を押さえこんでいるそうだ
押さえこみ成功の要因の一つに
中国では新型コロナ対策の柱に
中西医の結合治療という
東洋医学と西洋医学のドクターが
一緒になって治療に当たる方式で
新型コロナウイルスを押さえこんでいるそうだ
東洋医学と西洋医学はもともと
相反する考え方の医学である
西洋医学は熱が出れば解熱剤
咳が出れば咳止めというように
病原菌に対する体の反応（免疫）を
押さえこむことで症状を抑えようとする
一方で
熱が上がるのは病原菌を高温で弱らせるため
咳が出るのは病原菌を体外へ排出するための
免疫反応なので逆にスムーズに
熱が上がる薬、咳や痰をスムーズに出す薬を
処方するのが東洋医学である
免疫力を抑えようとする西洋医学と
免疫力を助けようとする東洋医学では
治療の順序が真逆なので
日本では全く受け入れられないが
中国では重症化させないことを最も重要と考え
PCR検査で陽性が確認された人は
直ちに隔離し発熱や咳などの症状が無い
無自覚な人も漢方薬や鍼灸治療で
治療を開始する
日本では新型コロナに有効な治療薬が無いことから
PCR検査で陽性になり無症状や軽傷の人は
自宅かホテルで自粛生活をするだけで
治療は行われない
この差が大きい
中医学では「治未病」という言葉があり
未だに病気を発病していない人を
発病しないように治療する考え方が浸透している
だから無症状の人でも
漢方薬や鍼灸治療で免疫力をアップして
発病しないうちに回復させてしまうのだ
しかも重症化した患者にはECMOなど
西洋医学的な先端治療機器を使って治療するが
以外にも重症患者にも漢方薬が効くそうなのだ
考えてみれば
中医学は黄帝内経（紀元前の中国の医学書）の
時代から疫病の記載があり中医学の歴史は
疫病との戦いの歴史といっても過言ではない
だから中国5千年の叡智である漢方薬が
新型コロナの重症者にも効果があるのは
当然なのかもしれない
このセミナーに参加して進化していく
東洋医学の力強さを感じたと共に
日本でもPCR陽性者で自宅やホテルで
自粛生活をしている人が重症化しないように
治療をする事ができたら良いなと思ってのでした。
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