• 2023/12/27
  • 院長のひとり言
歴史ドラマの見方はさまざま自由でいい


松潤の「どうする家康」の
平均視聴率がワースト2だったそうだ

登場するキャラクターのイメージが
視聴者のものと違いすぎて
見るのが嫌になってしまったことが
不評だった一番の原因らしい

特に大阪人は秀吉の描き方を
喜ぶはずがないと思う

私が初めて読んで歴史本は
「太閤物語」だった

農民の身分から天下人にまで
奇跡の大出世を果たした
歴史上に燦然と輝くヒーローとして
大阪人にとってとてもなじみ深く
みんなが大好きな戦国武将だ

それがこのドラマでは
せこくて嫌味な奴に描かれている

私のように「そんなアホな」と
笑い飛ばすことのできる人は
楽しく見ることができただろうが

それぞれの登場人物に思い入れが
強かったりする人は
あまりにもイメージと違いすぎて
見ていられないドラマだったと思う

また

物語のストーリーも史実と
あまりにもかけ離れた話になっているので
子供も見るのに教育的に良くないと
憤慨する人も少なくないだろう

しかし私はこのドラマをエンタメとして
単純に楽しく見ることができた

所詮小説やドラマなどは誰かが
面白おかしく作ったフィクションであり
おとぎ話として楽しめばいいものだ的な
感覚で見れば楽しめるのだ

そもそも私は歴史教科書そのものを
信じていない(笑)

実際に私が学生の頃と今の歴史教科書は
大分内容が違っている
その間に新しい資料が見つかったりして
それまで史実とされていたものが
違っていたからである

歴史教科書ですらころころ変わり
編集する出版社によっても違うのだ

坂本龍馬が誰に暗殺されたのかすら
未だに分からないのに
戦国時代の武将のイメージなど
誰かが考えた偶像でしかない

私が抱いている歴史上の偉人の
イメージは司馬遼太郎や山岡荘八な
どが作り上げた偶像にすぎないと思っている

だから古沢良太が全然違う秀吉像を
提示してそれを「そんなアホな」と
笑い飛ばしながら楽しく見たのである。



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