- 鍼はナゼ効くのか?メカニズムと治効理論⑤
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ツボとは気の出入りするところで
ツボの刺激は気の巡りを良くして
不調を改善してくれる
何度も言うが人体は動物である
例えば馬にニンジンを与えると
喜んで頑張って走ってくれるが
人体も同じで
本当に必要なツボを探し出して
心地よい刺激を与えると
気力も体力も充実して
自然治癒力や免疫力が高まる
この現象を「気」の巡りが改善して
心身ともに健康になると言うのである
これが鍼灸治療の治効理論である
だから「気」というものを
無視して単純に鍼で神経を刺激すると
脳から痛み止めのホルモンが分泌される
などという理論は受け入れられないのだ
冒頭で紹介した大学の偉い先生は
鍼灸治療で痛みがとれたり
体温が上がったりすることは知っていても
動物実験や論文ばかり忙しくて
患者を治癒せしめた経験がないのだろう
だから「気」など非科学的と言ったのだ
鍼の刺激は神経や筋肉などの特定の
組織や器官を狙って打つのではなく
私のイメージでは池に石を投げると
水面に波紋が円状に波が広がっていく感じ
要するに鍼刺激は単純に神経を伝って
脳へ一方向に進むだけではなく
鍼刺激は五臓六腑のすべての器官や
組織に広がって情報を与えている
だから鍼刺激で筋肉の緊張が緩和したり
血行が改善したり自律神経の
バランスが改善したりする
その一つがβエンドロフィンなのである
つづく
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