• 2024/08/14
  • 首・肩・膝の痛み
五十肩はステージによって正反対


SNSで五十肩で困っていますが
皆さんはどうやって治療してますか?
という書き込みを見たが

五十肩は十人十色といっても過言では
ないほど一人一人治療内容が違う

ある人には積極的に肩関節を動かす
運動を指導し
また、ある人には絶対安静のために
テーピングや包帯を巻くこともある

同じ疾患でなぜそんなに治療が違うのか?

五十肩は色々な疾患の症候群であり
一人一人違うので詳しく診察しないと
分からない疾患だ

だからSNSで五十肩はどうしたら
良くなりますか?と訊かれても
詳しく診察しないと答えようがない

この質問にアドバイスできるとすれば
五十肩には3つのステージがある

1、急性期(激痛で動かすことができない時期)
2、慢性期(好不調を繰り返す時期)
3、回復期(関節拘縮をリハビリする時期)

それぞれのステージによって
治療の方向性が全く違うので注意が必要なのだ

急性期は絶対安静が必要だし
慢性期は肩関節に痛みがおこらない生活
スタイルを身につける努力をしなければならない
回復期には拘縮した肩関節の
可動域を広げるために痛みをこらえて
リハビリしなければならない

急性期の激痛で関節を動かすことが
できない絶対安静が必要な時期に
「動かさなければ動かなくなってしまう」と
先輩や友人から脅かされて

ムリに肩を動かす人が多いが
それが地獄の始りなのである

五十肩を経験した人は急性期や慢性期の
ことは忘れてしまって
回復期に頑張って可動域回復の
リハビリで肩関節を動かす運動で治った
経験だけを記憶しているので

「動かさなければ動かなくなるから
痛くても動かさないといけない」と
心から親切で言ってくれるのだが

急性期の人や慢性期の人がそれを
信じて実行するとたちまち
夜も眠れないほどの痛みで苦しみ
こじれてしまって何年も痛みの地獄で
もだえ苦しむことになる

だから五十肩は本当に信用のできる
治療院でしっかり診察してもらって
自分がどのステージなのか説明してもらって
それから治療するべきなのである

もしも今通っている治療院で
そういう説明も何もなしに
「五十肩だから運動療法」などと
可動域訓練を指導されているようなら
飛んで逃げなければならない。



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