• 2025/03/04
  • 院長のひとり言
柔整師に未来はあるのかな?

最低賃金が毎年上がり続けて
現在大阪では時給1114円となり
連合は時給1500円を目指すと言う

大手の上場企業は初任給30万円を
超えて来て40万円などという
企業もあらわれて

これからは人材の奪い合いが
激しくなり企業としての体力の弱い
中小零細企業は人手不足で倒産していく
時代が到来した

そんな中で整骨院で働く柔整師は
高等学校を卒業して専門学校で
3年間の高度教育を経て
非常に難しい国家試験を合格して
ようやく柔整師になれて就職するが

柔整師の初任給は平均で25万円と
資格に見合うだけの賃金がもらえている
とは言い難い

普通の大学から普通の一般企業に
就職しても同じぐらいの金額だと思う

しかも

これは医療系の資格全般に言えることだが
1人の技術者が1ヵ月間に稼ぎだせる
金額には上限があり

例えばケアマネージャーなら
1ヵ月に担当できる人数が44件と
法律で定められているので
単純に月44万円が上限となる

同じように柔整師が身を粉にして
1時間に2人ずつ7時間マッサージして
毎日14人マッサージしても1ヵ月に
50万円稼ぎだすのが精いっぱいである

一人の技術者が稼げる上限が50万円で
ある限りそれ以上の給料を求めることは
不可能なのである

であればこの先

苦労して勉強して柔整師の資格を取っても
普通の大学を卒業して一般企業に
就職した人のほうが給料が良くなる

この調子で世間の給料が上がり続けると

苦労して勉強して国家資格を取得してまで
薄給の柔整師になる人がいなくなり
人手不足で倒産する整骨院グループが
急増するだろう

AIの普及で多くの職業が無くなるのではと
危惧されているがその前に整骨院は
人手不足で淘汰されてしまう業種に
なってしまっていることに
非常に切ない思いなのである。

一覧に戻る