• 2025/04/24
  • 首・肩・膝の痛み
夜間の激痛にはご用心①

腰から足にかけてシビレと激痛で
病院を受診してレントゲンや
MRIなどの画像検査を受けると
椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症
腰椎分離すべり症などの
様々な画像変化が見つかって

現在の症状の原因はそれらの
疾患であると説明される

しかし

それらの手術をしても症状が
改善しない事が多く

現在の整形外科学会の見解では
慢性腰痛の多くが脳の過剰反応であり
「神経障害性疼痛」や「心因性疼痛」の
可能性が高いと言われている

我々は脳で痛みを感じて
「腰が痛い」とか「脚が痺れる」と
感じているのである

痛みの目的は危険を回避して本人を
安静にさせて患部を修理するため
であるが

年齢と共に痛みのシステムそのものが
故障してしまうことがある

すでに患部が治っているのに
脳が勝手に激痛を感じてしまう

それを「神経障害性疼痛」と呼ぶ

胎児期から幼児期までの脳が成長する
時期の環境により痛みに対する受容器が
普通より敏感な脳をもった人は
このような疾患になりやすいと
言われている

中でもストレスや精神的に強いショックを
受けた時に脳が障害を受けて起こるものを
「心因性疼痛」という

痛みは炎症が起こった時に患部の組織が
脳にそのことを知らせて安静にして
治療するように促すために発痛物質を
分泌する

そして発痛物質を受け取った脳が
「痛い」と認識するが

患部の症状はすでに治癒していて
炎症は無くなっているにもかかわらず
本人はものすごく痛がるので
治療家泣かせの疾患なのだ

しかも画像で見える狭窄やヘルニアが
原因だと勘違いして手術しても
当然ながらまったく痛みは消えない


つづく


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