• 2019/07/02
  • 院長のひとり言
クジラ食は恥なのか?



日本は商業捕鯨を認めない国際捕鯨委員会を脱退して

7月1日から31年ぶりに商業捕鯨を再開したそうだ


これによってイギリスやオーストラリアなど

反捕鯨国から批判されている


私は昭和40年生まれで子供の頃は

小学校の給食でよくクジラの肉を食べていたので

クジラ食に対して抵抗はない


ちょうど二十歳を過ぎて居酒屋で一杯やるのに

クジラの尾の身というのを先輩におごってもらい

「こんな美味しい肉のお刺身があるのか!」と感動したのを覚えている


その頃すでに世界から捕鯨に対する批判が強く

捕鯨規制がかかっていたので

クジラの尾の身なんて高くて自分では手が出なかった


その後商業捕鯨が禁止され調査捕鯨の形になり

ますますクジラを食べる機会が減り


息子などはクジラを食べたことが無いので

商業捕鯨再開というニュースを見ても

「クジラなんてどうでもいいのに批判されて何で捕鯨すんのかな?」


食べたことが無ければ当然の反応だと思う


しかし


食文化というものに対して

他人がとやかく言う権利があるのだろうか?


犬やサル、鳩やウサギを食べる民族

蛇やワニ、昆虫などを食べる民族があったとしても

「キモイ」とは思うが


可哀想だから食べるのを止めろ!

などと言う権利は誰にもないのではないと思う


そもそも人も動物であり

大自然の食物連鎖の一員なのである


よく考えてみれば毎日食べている食材は

ほとんどが動物や植物の命をいただいているのだ


牛、豚、鶏や魚は当然だが

米や野菜などの植物も生きている命だ


以前調べたが命のやり取りのない食品は

牛乳やハチミツぐらいしか無い



食べる事は誰かの命を奪わなければ成立しない


我々は常に誰かの命の犠牲の上に生きているのである


だからその事を感謝して一食一食を

感謝してごはんの一粒、汁の一滴まで

有り難くいただくことが命に報いることだと思うのである


牛も魚もクジラも命の尊さに違いはない


カンガルーを食べているオーストライリア人が

クジラを食べる日本人に恥知らずと言う権利があるのか?


世界で一番マズいと言われるイギリス料理を食べている

イギリス人に日本人の繊細な食文化が理解できるわけがない


日本人はクジラを丸ごと余すことなく全て食べるが


アメリカ人はピザを真ん中だけ食べて

ソースのかかっていない外側は捨てる

もったいないではなか!



他国の食文化に対していろいろ思うことはあるが

その事を非難したり中止を求めたりするのはおかしいと思う


「キモイと思ってドン引きしても」

自分の感覚を押しつけてクジラ食を非難するのは

エゴ以外の何ものでもない


クジラ食は恥じではない!日本人はクジラが食べたいのだから

堂々と食べたらいいのだと思うのである



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