- 2019/07/23
- 院長のひとり言
- 客観的に痛みを評価できていますか?
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痛みが半分になっているのに
100%の痛みを感じている人が多い
例えば治療が終わってから
「腰をかがめると痛いんですよ」と言う人に
「じゃあ今腰をかがめて下さい」と言うと
「痛い、痛い」と言う
「今は鍼灸治療によって硬結が小さくなり
筋肉の緊張もかなり緩和しているので
痛みが完全に消失しなくても半分にはなっていますよ」
「そう言われれば少し楽です」と言う
こんな感じで長期間痛みにさらされていると
脳が痛みが有るか、無いか
それだけしか判断できないので
少しでも痛みが残っていると
100%の痛みがあるかのように感じて
「痛い痛い」と思ってしまうのです
しかも治療後にああだ、こうだと言う人が多いのは
何件も治療に行ったが
治療後の痛みが同じだった経験を繰り返すことで
1回の治療に対する期待感が無くなっているのだと思います
当院では治療後には楽になるので
普通は治療後は「あー、楽になりました」とみなさん言われます
ところが、あちこちの治療院を渡り歩いた人は
治療後の変化が分かっていないのである
効果のない治療を繰り返すことは脳に良くない
良くなる期待感が無くなり
治療効果よりも施術の方法やサービス
接客態度や料金などに興味が向かう
心から慢性痛から解放されたいのなら
効かない施術を受けないほうが良い
気持ちいいだけの慰安的な施術は
快感を誘発するが症状の改善にはつながらない
脳が痛みを改善してほしいのか
快感を欲っしているのか分からなくなり
強烈な刺激を求めて過激な施術を要求する
だから症状が悪化して慢性化してしまうのである
慢性痛から本当に解放されたいのなら
痛みのグラフを書くことをお勧めする
例えば一番痛かった時が100点とすると
今は80点ぐらいかな?50点ぐらいかな?
そんな感じで毎日朝、昼、晩と折れ線グラフを作ると
客観的に現在の痛みの度合いを評価することができる
痛みをいかにコントロールするかが
慢性痛から解放される鍵なのです
だから毎日痛みの折れ線グラフを書くことが
慢性痛を克服するには一番いい方法です
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