- 2019/09/06
- 院長のひとり言
- ばね指は鍼灸で治せるが、治す気のない人には手術という選択肢もある
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ばね指で問い合わせに来られた患者さん
「遠方の病院で注射で治ると聞いて行ったが
2回打ってもらっても治らないので鍼治療してもらいたい」
「ばね指は固定しないと治りませんよ」
「他所では固定してはいけないと言われた」
「いろいろ病院を巡っておられるのですね」
「行くところによって言うことが違うので困ってます」
「よく手を使うお仕事ですか?」
「手を使わないわけにはいきません」
「当院は皆さんばね指を治していますが
必ず固定して使わないように努力してもらっています」
「手を使わないで生活できません!」
「私の治療方針にしたがってもらえなければ
治療を始める事ができませんが?」
「とにかく治らなくて困ってるので・・・」
治してあげたいですが
「固定はできない、今まで通り手を酷使する」
それでは絶対に治りませんので当院での治療は不可能です
この患者さん、最終的に当院では無理だと断ってしまったのだが
治療にもいろいろあって
ぎっくり腰のようにその場で治るものもあるが
ばね指は使い過ぎが原因の腱鞘炎である
原因を放置して炎症だけ治してくださいというのは無理なのだ
あんパンやケーキを毎日好きなだけ食べながら
鍼治療で痩せさせてくれと言っているようなものだ
しかも以前の先生に固定しない方がいいと言われたなどと
それだったらどうしてあなたは当院へ来たのですか?
その先生の治療で治っていたら当院へは来ていないでしょ
治療とは治療家と患者の協同作業なので
いくら私が一生懸命治療しても
他の先生の指導方に従って固定しない、手を酷使する
これでは一緒に治療するパートナーとして認められません
これは30年間臨床してきた私の結論ですが
重度のばね指を鍼灸治療のような保存療法で
安静にせずに治すことは不可能だ
ばね指は痛みを我慢して使い続ければ最終的に
強烈な痛みで手を使うことができなくなり
夜も眠れ無いほどの状態になりますので
そうなったら手術をするという選択肢がありますので
あなたには一番合っていると思います。ハイ
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