- 2021/01/14
- 首・肩・膝の痛み
- なぜ椎間板ヘルニアの多くは手術しなくても治るのか?
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19年前にぎっくり腰を起こして椎間板ヘルニアと
診断された人が「私の腰はどうですか?」と
質問されるので
「今日の状態はぜんぜん異常ないですよ」と言うと
「ヘルニアがあるのにナゼ痛まないのでしょうか?」
「なるほど良い質問ですねー」
腰痛とは実に不思議な症状で
ぎっくり腰のような激しい腰痛では
捻挫や肉離れを起こしている事が多いですが
慢性の腰痛の場合の多くは
いくら検査してもどこが悪いのか分からないのです
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの
画像診断で異常が見られるケースは
腰痛全体の2割ほどですが
椎間板ヘルニアで脱出した髄核を
手術で取り除いても痛みがなくならないケースが多く
椎間板ヘルニアが痛みの原因なのかどうなのかは
手術してみないと分からないのが現状です
それと
最近の整形外科の研究では
椎間板ヘルニアの多くは時間と共に
自然消滅することが分かってきました
だからあなたの19年前に脱出した髄核は
すでに自然消滅していると思いますので
今日の腰の状態が正常なのもうなずけるのです
画像診断で椎間板が脱出していても
いつかは無くなってしまいますので
慌てて手術する必要はないのです。
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