- 2021/01/22
- 鍼灸・東洋医学
- 「未病」を即効治療！
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「今触られたところが痛かったのですが
私はどこが悪いのでしょうか？」
いい質問ですねー
背中の肩甲骨と肩甲骨の間で
背骨の両きわに硬結と言って
筋肉の緊張によって硬くなった部分があり
そこを私が指先で刺激したので
痛く感じたのでしょう
鍼灸治療ではこのように明らかな
硬結があり圧痛がある所を
阿是穴（あぜけつ）と言います
五臓六腑からの反応や気血の滞りなどが
体表に現れた場所なので阿是穴は患部につながっている
だから非常に治療効果が高いツボです
私は日ごろからこの阿是穴を非常に重視しています
この患者さんの場合は肩甲骨の間の胸椎のきわに
現れた阿是穴ですが
その場所によって五臓六腑の
悪いところが推測されます
中医学的には心の診どころなので
心臓疾患やストレスからくる症状が考えられます
また長時間のパソコンや悪姿勢などで
筋肉が凝っているのかもしれません
だだし、この患者さんは胃腸虚弱で
阿是穴の場所が食道の真裏だったことから
「逆流性食道炎の反応かもしれませんね」と言うと
「そう言えば逆流性食道炎と診断されたことがあります
昨日から何となく胸やけしそうで」
という答えが返ってきましたので
「消化の良い暖かい食事を心がけてください」となる
中医学に「治未病」という言葉があり
実際に発病して苦しむ前の「未病」の状態を
早期に発見して治してしまうことです
この後、この患者さんは逆流食道炎の治療を
して胸がスッキリして帰られました
発病する前に発見してその場で即効治療する
これが鍼灸治療の素晴らしいところであり
このような治療が常にできるように
まだまだ勉強して研鑽をつまなければならないと思いました。
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