- 2021/03/26
- 院長のひとり言
- コリを自分でモム癖ありませんか?
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20年間腰痛が治らなかった患者さんが
当院で鍼灸治療を受けて帰宅後
いつも押すと痛くて気持ちいいポイントがあるが
その日はいつものポイントがどこにあるのか
分からなくて
しばらくあちこち押さえていると
いつものポイントが分かるようになった
そう言いながら慣れた手つきで
自分の腰のポイントに親指を強く押えつける
実はこの行為が20年間も腰痛が治らなかった原因だ
痛みとはどこかから飛んでくるものではなく
自分で作っている感覚である
暑い寒いが分からなければ危険なのと同じで
痛みも危険を教えてくれる情報だ
当院から帰った直後はいつものポイントが
どこにあるのか分からないぐらい
筋肉の状態が改善して治っていたのだ
ところが
本人がどこだどこだと刺激しているうちに
再び筋肉に張と炎症が戻ってきて
押さえると痛みを出すようになってしまったのだ
我々の脳は毎日同じ痛みを感じていると
痛みがある状態が普通になってしまい
実際には筋肉にたいした炎症が無く
痛みの情報を伝えるホルモンをたくさん分泌していないのに
脳が勝手に一番痛かった時と変わらない
痛みがあると認識してしまうことがあり
20年も腰痛が治らないのは
毎日自分で痛みの局所を押さえつけて
脳に「今日も痛いぞ」と確認し続けていたからである
長期間肩こりや腰痛で悩んでいる人は
もしかしたらコっている患部を
毎日自分で刺激しているから
いつまでたっても治らないのかもしれません
上記の患者さんは20年間触り続けても
悪くなり続けてのだから
「もう触るのは止めます」といって
触るのを止められたので
今では20年間悩み続けた腰痛から解放されて
とても喜んでおられます
このブログを見ている人の中で心当たりのある方は
騙されたと思って患部を刺激するのを止めて下さい
もしかしたら長い間悩んでいた苦痛が
あっという間に解消するかもしれません。
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