- 2021/06/05
- 院長のひとり言
- 免疫力をアップさせる方法を考察してみました
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免疫力をアップさせるツボを教えて欲しいと
あちこちからリクエストされるが
胃のツボは「足三里」とか
不眠症には「失眠」というような
○○にはこのツボ的な
免疫力を高める特別なツボは無いように思う
と言うのも
免疫力は老化すると低下する
基礎疾患があると低下する
睡眠不足や不摂生で低下する
ストレスや肉体的疲労で低下する
それ以外にもいろいろあるだろうが
免疫力の強さは若くて健康なほど強いので
どこかのツボを刺激すれば
若くて健康になれる訳ではないのだ
そこで私なりに免疫力が存分に発揮できる
ための理屈を考えてみた
鍼灸治療で若返るとか
すぐに基礎疾患を完治させるのは不可能なので
現在の年齢で持っている免疫のパワーを
最大限に引き出すためには
睡眠と食事と運動という健康の三本柱が
一番いい状態にであることだと考えます
不眠には前述した失眠穴が効く
食事には中脘、足三里、肝兪などで胃腸を整える
運動は無理をしない程度にすることが重要だ
もう一つの観点として実際の免疫細胞と
バイ菌との戦場はどこか考えた
バイ菌が体内に侵入してくるのは
目、鼻、口の粘膜からだ
バイ菌は乾燥を好むので目や口が乾燥していたら
バイ菌の侵入を簡単に許してしまうので
目の潤いを保つ意味で
晴明、攅竹、陽白、承泣などの目の周りのツボ
鼻が詰まっていては口呼吸で喉が乾くので
素髎、迎香などを刺激して鼻の通りを良くする
喉の潤いを保つには唾液がしっかり
分泌されなければならないので唾液腺の
耳下腺、顎下腺、舌下腺をマッサージして
舌で歯ぐきをグルグルと回して刺激する
中指の付け根にある口内点にお灸をすえる
バイ菌が胃液で死滅しなかった時は
バイ菌と免疫細胞の戦場は小腸や大腸になります
免疫の7割は腸だと言われるほど腸を
整えることは大事ですので
水分、神闕、関元、大腸兪にお灸
バイ菌が喉頭から肺に侵入してくると
肺胞の細胞がバイ菌と闘うので肺を強くする
中府、経渠、壇中などにお灸をすえるといいだろう
あとは胸腺が元気でリンパの巡りが良ければ
免疫細胞の生成が順調に行われるので
左の缺盆、気戸と紫宮にお灸をすえます
今日はたくさんのツボの名前が出てきましたが
免疫をアップさせる一番のポイントは
よく寝て栄養のあるものをモリモリ食べて
しっかり運動することです
免疫がバイ菌と闘う戦場は
主に喉、胃腸、肺なのでそこを労わること
そして
免疫細胞の故郷である胸腺の働きを良くして
リンパの流れを整えることで
免疫システムが活発になり
バイ菌と戦って撃退してくれます
このように免疫力を高める生活を続けると
いつまでも若く健康でいられるような気がしました
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