- 2021/09/27
- 首・肩・膝の痛み
- 変形性膝関節症にはメンテナンスという概念が必要です!
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変形性膝関節症の患者さんが
前回の治療から1ヶ月ほどたって
久しぶりに来院されて
「おかげさまで痛みも無く
順調でしたのでしばらく来ませんでした」
この患者さんは7月末に両膝が痛くて
歩行困難になって
家の中でも伝い歩きしていたが
鍼灸治療によって症状回復して
8月末に来たのが最終で
その後経過が良好のようだ
今日の調子はいかがですか?
少し違和感を感じるが
特に問題なく歩けると言う
「痛みが出ないうちに来てくれて
ほんとうに良かったです」と言うと
「痛みが無くても治療が必要なんですか?」と
とても驚かれた
痛みが無いのに治療をするのは確かに変だが
東洋医学的には全く当たり前のことなのです
痛みとなる原因には色々あって
打撲や捻挫などの外傷やスポーツなどで
傷めたものなら一度治ってしまえば治癒ですが
変形性膝関節症のような
軟骨がすり減っていく進行性の疾患の場合は
炎症があり激痛で歩行困難な時は
頻繁に鍼灸治療をして痛みがない状態になってもらいますが
それで変形性膝関節症が完治したわけではありません
変形性膝関節症は年齢と共に進行します
そしてよく歩いたり活発に運動すると
軟骨の変形が進みます
だからいつまでも痛みなく
元気にハツラツと生活するために
定期的にメンテナンス治療をして
関節の変形が進行しないようにするのです
それではいつまでたっても治療を
続けなければならないではないか?と
言われてしまいますが
変形性膝関節症は一度発症すると
変形は元に戻りません
しかも進行性の疾患ですので
痛みが無いからと油断していると
知らない間に軟骨の変形が進行してしまいます
例えるなら歯槽膿漏でぐらぐらになった歯を
ぬいてもらっても
その後メンテナンスをしなければ
すべての歯を失うことになります
進行性の疾患は痛みが無くても
知らない間に進行してしまい
気がつくと手遅れになる怖い疾患です
だから痛みが無くてもメンテナンスという
概念が必要なのです
そういう意味で
「痛く無くても治療をするのか?」という
疑問を持たれ、私の説明を聞き
納得して月に2回の治療を続ける
決心をされたことはこの方の
将来のためにとても良かったと思います。
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