• 2021/12/13
  • 鍼灸・東洋医学
鍼灸治療の通院間隔はどれぐらいですか?


鍼灸治療の通院間隔はどれぐらいで

何回ぐらい来ればいいんですか?


小児はりで通院している子の親御さんからの

いきなりの問いに

診察していないので一瞬答えに困りましたが


鍼灸治療にあまり馴染みのない人には

通院間隔や期間などは予算を見積もる上でも

気になるところだろうと思うので

少し丁寧に説明したいと思います


まず


鍼灸治療には「急性期治療」と「慢性期治療」

そして「再発予防」のための治療の

3つのステージがあると思ってください


「急性期」の患者さんはとにかく

痛くてどうしょうもない状態なので

初診を含めて3日間は続けて通院していただきます

そして3日目の症状を診たうえで

その後1日あけたり2日あけたりしながら

ほとんどの場合は2週間〜3週間経過すると

症状が治まります


変形や狭窄などの基礎疾患の無い人は

この時点で卒業となります


一方、基礎疾患のある患者さんは

「再発予防」のために

週に1回とか月に1回とか

それぞれのちょうどいい間隔で通院していただきます

この月に1回程度の再発予防の通院をしない人は

3ヶ月〜半年ぐらいで再発する確率が80%をこえますが

再発予防の通院をしている人は

月に1回しかメンテナンスしていないのに

再発することは稀です

だから当院では基礎疾患のある患者さんには

症状が無くても月に1回は続けるように勧めています


そして「慢性期」の治療ですが

どういうケースかと言うと

自律神経失調症や更年期障害などや

眼精疲労、不眠症、冷え症、胃腸虚弱などの

日常的に様々な不定愁訴が続いている人で


不安障害やパニック障害、うつ症状が強い人など

精神症状を伴うケースが多く


整形外科、婦人科、眼科、脳神経科

胃腸科、神経内科、精神科など

どこへ行っても良くならないで

長期間苦しんでいる患者さんなどです


このようなケースはレントゲンや

血液検査などでは分からないので

西洋医学的にはお手上げです


東洋医学的にも治療は難しいのですが

運動、睡眠、食事などの生活習慣を

見直しながら鍼灸治療を週に1回〜2回ぐらいの

ペースで3ヶ月〜6ヶ月をめどに

通院してもらい症状が治まれば

その後は再発防止治療に移行します


日本では鍼灸治療に健康保険が適用されませんので

治療費がある程度高くつきます

だから

患者さんの懐具合を考慮して誰にでも

週1回の通院を勧める鍼灸師が多いですが


体の不調は人の都合や懐具合は考えてくれませんので

当院ではどんなに遠方から来られる方でも

急性期の患者さんには3日間続けて来るよう指導します

新幹線で来られる患者さんでも同じです(笑)


結論的には東洋医学は西洋医学と違い

一人一人の病位、症状に合わせて

治療計画を立てるので

鍼灸治療の通院間隔や通院期間は

診察しなければ分からないのです。



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