- 運動か?安静か?⑨(最終回)
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このブログもいい加減長くなってきたので
そろそろまとめようと思う
運動か?安静か?という
真逆の治療法があり
その選択を誤ると
治るものも治るどころか悪化する
健康で痛みの無い人は
当然のことながらハツラツと
運動して活発に活動するほうが
健康であることは言うまでもない
問題は痛みがある時に
運動か?安静か?どちらが正しいか?
体が痛みを作る目的は
危険を回避する
危険を学習する
安静にさせて回復を促す
という3つの目的がある
ところが
痛みがあると病院へ行っても
ある程度の痛みがあっても運動しなければ
筋力が落ちてさらに動けなくなると言われ
運動療法を指導される
痛みがあるのに運動を続けると
あたりまえだが損傷個所の炎症が広がり
症状は悪化していき慢性化する
ここで痛みには本来の3つの目的以外に
痛みのシステム障害による痛みがあることを
思い出してもらいた
神経障害性疼痛とか心因性疼痛という
痛みを感じる脳の暴走による痛みで
痛みを感じている局所は何も悪くないのに
脳が勝手に痛みを感じてしまう痛みである
この場合は認知行動療法といって
患部を反る運動が有効とされている
最近の整形外科のドクターには
慢性痛のほとんが脳の暴走と
考える人が多く
慢性痛というだけで認知行動療法として
患部を反る運動を指導するケースが多い
そうなると
軽い痛みで運動療法を続けている人も
治らないので慢性痛患者と見なされ
患部を反る運動をするようになる
そうなると悪化のスピードは一気に加速して
寝返りもできずに夜も眠れないほどの
痛みに襲われてついには
手術しか治療法がないということになるのだ
このような悲劇が繰り返されているのは
運動か?安静か?の治療方針を
間違えているからである
このブログの締めくくりとして
確かに当院には年間2〜3人ほどの
神経障害性疼痛や心因性疼痛で苦しむ
患者さんが来られて
認知行動療法を指導することがあるが
それ以外の慢性痛に悩む大多数の患者さんは
安静にするべきを運動療法を続けることで
悪化して手術しかすべがないほど
悪化している現状である
しかも専門家である整形外科の指導が
間違っていることが原因なのだ
最後に素人でも分かる判断法を言うと
痛みはバイ菌のようにどこかから
体内に侵入してくるのではなく
体が自分の意志で作っている感覚である
だから軽い痛みがあると言う事は
何か危険が迫っているのか?と
考えて痛いことをしないようにする
強い痛みがあれば当然安静にする
これが正解である
痛みは危険を知らせる赤信号と思うことだ
「安静は百害あって一利なし」とか
言うアホな学者もいるようだが
痛みの本質を理解していないバカの
たわごとと効き流すことである
だから
誰がなんと言おうと「痛みは赤信号」として
体の指示に従うことが正解なのだ
まずは患部を安静にする事
そして1日も早く痛みのない状態に回復して
速やかに運動を再開するのが正解なのである
運動と安静はメリハリが肝心なのだ。
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