• 2023/11/08
  • 院長のひとり言
いい患者さんに恵まれて、感謝しかない


先月23日に鼠径ヘルニアの手術をし
私としては通算で8回目の手術でした

1回目の手術は子供の頃に
やはり鼠径部がふさがっていなくて
陰嚢にお腹から水が入ってきて
信楽焼の狸のようにきん玉袋が
大きくなって手術したそうで
私自身は覚えていない

その後硝子体剥離や大腸ポリープ
右の鼠経ヘルニアなどいろいろな手術を
受けてきたが一番大変だったのが

31歳の時の胃の外壁に
3キロほどの原因不明の巨大腫瘍が見つかり
その腫瘍を取り出す手術だ

腫瘍を精密検査して
再発の危険性が高く癌に変わる
リスクも高いということで
半年後に胃の3分の2を摘出する
手術を受けた

当時は整骨院がタケノコのように
空き店舗ができると整骨院ができる時期で

当院の周りにもたくさん増えて
私が手術で閉院している間に
当院の前でよその整骨院の
チラシを配る人までいたほどの
激戦時代だった

2回とも全身麻酔での開腹手術だったので
最低でも1か月は仕事ができないので
当院の患者さんはあちこちに
散らばってしまいました

だから診療を再開しても
患者さんは元の半数にも満たなかった

当時の当院は患者さんが痛みを
訴える患部に電気を当てて
マッサージをするだけの
どこにでもある普通の整骨院だったので

「ここがやってなければ隣の
整骨院へ行けばいいや」
「どこでも同じ」的な感じで
患者さんたちはみな
あちこちへ行ってしまったのだ

あの時の事を思うと
今の当院の患者さんは誰一人として
よその鍼灸院に行った人はなく
再開したらお花や果物を持ってきてくれたり

まだ先生に無理をさせてはいけないと
来院回数を減らそうと気をきかせて
くれる人も多い

10日間のお休みをしたことで
当院の存在がなければ困ることが
再確認できたと皆さん言ってくれるので
本当にありがたいことである

あれから28年経って
どこにでもある整骨院から
ここにしかない鍼灸院へと
変わることができたのだと
これまでの努力の方向性が正解だった
確信が持ててうれしいのと同時に

いい患者さん達に恵まれて
本当に感謝しかない思いでいっぱいである。



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