• 2024/05/17
  • 首・肩・膝の痛み
ばね指、腱鞘炎、ドケルバン病は人任せでは治らない🈡

腱鞘炎の原因は手の使い過ぎなので
手を酷使する職業を続けながら
治すのは不可能ではないかと思われる

以前書いたように
手を酷使しながら治療することは
底に穴の開いた船の浸水してきた
水をかき出すだけの対症療法であり
空しい行為でしかないはずなのだ

ところが当院では多くの人たちが
仕事をつづけながら腱鞘炎を
克服して元気に働いておられる

安静にしなければ治らないはずだが
これはいったい何故なのか?

確かに安静にしなければ
治ることはない
そこで私が着目したのは「時間」である

船に例えたが、人間の体は船と違って
不具合があれば常に修復する
自然治癒力をもっている

だから酷使して悪化するスピードよりも
安静にする時間が勝って
修復するスピードが速ければ
治すことができると考えたのである

仕事に拘束される時間は
8時間ぐらいだろうと思うが
実際に手を酷使する時間は半分の
4時間程度ではないだろうか?

人によって手を酷使する
程度も時間も違うと思うが
一日中手を酷使しているわけではない

1日24時間のうちの手を酷使する
4時間をひけば残りの20時間は
安静にすることが可能なのだ

仕事によって無理な場合もあるが
固定具を付けて作業することが
可能ならば安静時間はもっと
確保できる

当院で治療に要する時間はせいぜい
40分程度だ、しかも鍼灸治療だけでは
炎症を抑えて痛みを緩和するだけで
治療後にどれだけ安静に保つかが
治療のカギとなる

だから

治療後の23時間と20分は本人が
自分で固定して患部にできるだけ
負担のかからない生活を
心がけることで治すことが出来るのだ

腱鞘炎はどこかのカリスマに素晴らしい
治療をしてもらって治る疾患ではない
誰かに治してもらおうなどと
受け身な考えでは一生治らない

信頼できる治療家と二人三脚で
一緒になって自分で治す強い意思と
自覚を持った人だけが治るのである。

おわり


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