- ナゼ坐骨神経痛に鍼灸治療が効果的なのか?
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坐骨神経痛というのは
病名のようで病名ではない
腹痛、吐き気、発熱などで
クリニックへ行き
「胃腸炎ですね」と
言われているのと同じで
暴飲暴食なのか食中毒なのか
ノロやロタウイルスのような感染症なのか
はたまた胃潰瘍や十二指腸潰瘍など
いろいろ考えられるが
とりあえず胃腸に炎症が起こっている
だから「胃腸炎」と呼ぶのだ
坐骨神経痛も同じように
原因は何だか分からないが
腰から下肢にかけての坐骨神経の
通り道に痛みやシビレがあるから
「坐骨神経痛」と呼ばれているのである
坐骨神経痛を起こす疾患には
脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア
腰椎分離すべり症などのレントゲンで
診れば分かる疾患があり
原因疾患が分かった時から
その病名で呼ばれることになる
だからレントゲンで原因が
分からないのに坐骨神経の
通り道に痛みやシビレがあるものを
「坐骨神経痛」と呼ぶのである
坐骨神経痛の原因は一人一人違い
当然治療法も一人一人違ってくるのだが
1つだけ共通していることがある
それは坐骨神経が炎症をきたして
神経過敏になっていることである
だから炎症を鎮めて神経過敏を
抑えることが坐骨神経痛の治療なのだ
指圧やマッサージやストレッチ
整体など様々な治療法があるが
どれも外力を加えるので炎症部位を
刺激して悪化してしまう
神経過敏で歯ぐきが痛いときに歯ぐきを
押したりしていじくって刺激すると
悪化するのと同じ理屈だ
当院に来られる患者さんの多くは
過剰な体操や指圧を続けていることが
神経をいじくりまわしている結果になっている
私には炎症部位を刺激しないで血行を
良くしたり筋肉を緩めることができ
炎症を抑え神経過敏を鎮めることができる
治療法は鍼灸治療以外に見当たらない
だから坐骨神経痛には鍼灸治療が
もっとも効果的な治療法なのである。
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