• 2024/10/01
  • 院長のひとり言
やり過ぎるぐらいなら何もしない方がいい


2年前に脊柱管狭窄症の手術を
した後から両足がむくみはじめたが

努力してリハビリしと当院の
鍼灸治療で1年前から
現在のように週3回の体操に
通えるようになっていた

6月からパーソナルトレーニングを
取り入れたリハビリを開始して
自宅でも毎日自主トレをするので
しばらく鍼灸治療をお休みされた
高齢男性の患者さんが

9月から両足がむくんで靴も履けない
ほど痛いと治療に来られた

診ると両足が象のようにパンパンに
むくんでしまって特に左足は
くるぶしの上あたりまで赤紫に
変色していてまるで蜂窩織炎の
ように見える

むくみで足首も指も自力では
動かすことができず
他動的に動かしてもほとんど
可動域がない状態である

2日前に外科で血液検査を受けた
というので
とにかくむくみの治療をして
腎臓や肝臓を助けるツボを使って
様子を見ることにして

全ての運動を中止して
自宅で心臓より足を上に挙げて
横になってもらうように指導した

次の日びっくりしたが
蜂窩織炎のようになっていたのが
一晩で解消して綺麗な肌色に戻って
むくみも前日の半分程度にひいていた

同じ治療を1日おきに3回すると
むくみは9割解消して靴がはけるよう
になったと喜んでいたら

もう鍼灸治療は十分なので
週3回の体操とパーソナルトレーニングを
再開するといって帰られた

1週間もしないうちに来られて
診るとパンパンにむくんでいる

「やっぱりこうなりましたか」

もともと週3回の体操の疲れを
週1回の鍼灸治療で整えてバランスを
取っていたものを
鍼灸治療を止めてしまって
さらに負荷のかかるパーソナル
トレーニングを初めたものだから

疲れの蓄積が激しくなり身体が悲鳴を
あげるのは当然の結果である

「何事もやりすきるぐらいなら
何もやらない方がまし」というが
まさにこの事だと思ったのである

どんなに無茶しても当院に来れば
すぐに治してもらえると思って
無茶ばかりされては困ってしまいます(笑)




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