- 2019/12/16
- 院長のひとり言
- 腰痛、膝痛などはパーツに分けて見ると痛みの本当の原因は見えない
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鍼を打つと神経に効くのですか?
血行が良くなるのですか?
筋肉の緊張がほぐれるのですか?
みなさん色々な疑問があるようです
そもそも鍼を打つと何に効くのだろうか?
当院では一人一人の患者さんに適したツボに
0.14mmの蚊が刺すほどの細い鍼を
ほんの2mm〜5mm刺入して
そのまま5分ほど寝てもらいます
5分経過して効果を確認して抜針する
それだけの施術です
例えば大事にしている人形の足首が壊れたので
鍼を打って5分間置いておくとどうなる?
何も効果は期待できませんね
人の体が生物だからこそ鍼を刺すという刺激に対して
生体が反応を起こすことが期待できるのです
生物である以上は筋肉だけ
あるいは血液だけで生きているのではなく
五臓六腑が協力し合って一人の体の全ての機能を
調節して営んでいるのです
だから鍼を打ったら何に効くのか?
その質問には
身体の気血水などのエネルギーの流れが順調になり
細胞の代謝が良くなり免疫力や
自然治癒力が高まる事によって体が回復する
その一環として血行も良くなり
筋肉の緊張もほぐれ自律神経のバランスも良くなるのです
そういう答えになりますね
現代人は西洋医学的な身体をパーツに分けて
消化器科や呼吸器科、循環器科などと病院を受診して
薬や外科的処置によって治す治療に馴れているので
人体を物として認識してしまっている
もちろん生き物だと分かっているけれど
人体が自ら痛みを発し熱を出していることなど
想像もしない
人体が持っている自然治癒力の
もの凄いパワーを過少評価している
最新の医薬品でも自然界にある草や動物の成分を
研究して一番効く成分だけを抽出して作られていますので
どんなに科学が進歩しても治療薬は自然界にあるのです
東洋医学には整体観念と言う概念があり
人も大自然の一部であり
大自然に浄化作用があるように人体にも
ケガや病気を浄化するシステムが備わっている
そのシステムが正常に作動していれば病気が治る
そういう考え方があります
西洋医学で治らなかった人は
医療や現在行っている治療法を
根本的に見なおしてみてはいかがでしょうか?
筋肉や関節、神経、などと
1つ1つのパーツに分けて見ると見えないけれど
人体が一つの生命体であり動物としての意志があり
痛みやシビレなどの不快な症状を通して
身体が何を訴えているのか?を考えれば
正しい養生法が見えて来るのです。
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