- 2021/04/05
- 院長のひとり言
- ロコモ予防が寝たきりの原因になることもある
-
ロコモ予防もほどほどにしないと
頑張り過ぎて寝たきりになることもあります
私も55歳を過ぎてくると
駅の階段を昇降するのにも体の重さを
感じるようになってきました
筋力の低下を実感していて
このまま何もしなければ関節はガチガチ
筋肉はペラペラになってしまうようで怖くなります
だから75歳以上の後期高齢者の方が
生きがいを持ってデイサービスなどで
筋トレを行うのはとても良いことだと思います
ところが
当院の女性の高齢者の患者さんは
月・水・金とデイサービスへ行き
プールやマシンで筋力トレーニングをやり
火・木は訪問リハビリで自宅に理学療法士が
やって来てマッサージやストレッチをする
毎日を過ごしておられたが
ある日腰が痛くなり検査を受けたら
脊柱管狭窄症と診断された
その後も右の太ももが痛くなり
家の中でも杖をついてもう一方の手を
引いてもらわないとトイレにも行けないほど
痛くなってしまったので当院に受診された
私の診察の結果は、脊柱管狭窄症による痛みでは無く
大腿部の筋挫傷(肉離れ)が原因だったので
安静にしないと治らないので
1ヶ月間デイサービスと訪問リハビリを
お休みしてもらい鍼灸治療だけ通院してもらいました
その結果1ヶ月で見事に痛みが消失して
一人で元気に歩くことができるようになった
ロコモ予防はとても大事だが
この症例は毎日休みなしにハードなトレーニングを
続けた事による弊害だと思われます
幸いこの患者さんの場合はご家族が
このままでは寝たきりになると気付き
インターネットで当院を探し出して
献身的に車で送り迎えされたので救われたが
一つ間違えばリハビリが原因で
寝たきりになる可能性があったケースです
他にもこのようなケースはたくさんあります
動かなければ動かなくなるという
恐怖感からいろいろトレーニングを
始めるのだと思いますが
ハードな筋トレやストレッチによって
筋肉や関節を痛めている事に
本人もリハビリスタッフも気付かずに
寝たきりの人を作りだすことがあるので
痛みがとれなくてQOLが低下していく時は
十分に気を付けていただきたいと思います。
★ 毎月第3土曜日【お灸教室】開催!詳しくはコチラをご覧ください
★ 最後までお付き合いありがとうございました おもしろかったらクリックしてください
↓ ↓ ↓
♯中医学♯鍼灸治療♯藤井寺♯膝痛♯腰痛♯五十肩♯肩こり♯寝た切り♯ロコモティブシンドローム♯フレイル♯サルコペニア