• 2025/11/30
  • 首・肩・膝の痛み
背中が痛い

「背中が痛い」という場合
背中といっても腰から肩まで
範囲が広いので

まず背中のどの辺りが
どんな時にどんな痛み方を
するのか?

それが分からなければ
何の痛みか知ることができないので
施術を始められない

背中が痛くていつもの肩こり
だと思って手遅れになって
しまうこともあるからだ

背中の痛みには命に係わる
痛みもある

特に激痛の場合は
急性膵炎や大動脈乖離などの
緊急を要する場合もある

また左の背中では心筋梗塞
右の背中には胆石や肝臓炎などの
放散痛が現れるので要注意である

左右の肩甲骨の間に常に重たい
重圧を感じるような痛みは
逆流性食道炎やストレスによる
胃の機能不全が隠れている

背中の少し下の方の腰との境目は
腸や腎臓や尿管などがあるので
便秘、下痢、腎炎、尿管結石など
色々考えられる

だから背中の痛みは細心の
注意を払って診察するのである

そして背中の痛み以外の
症状を細かく訊く

動悸、息切れ、食欲、排尿、排便
睡眠、運動、ストレスなど

その上で何もなければ

「大丈夫です、これ一発で治りますよ!」

こういう治療家は信用できる

「背中が痛い」と言ったら
問診もせずに
すぐに猫背や巻き肩のせいにしたり
ストレスや胃腸虚弱のせいにしたりして

自分の知っている知識だけで
決めつけてしまって

すぐに施術を行おうとする治療は
非常に危険である

これは背中の痛みだけに関わらず
どこの痛みやコリでも同じで
「ここが調子悪い」
「ではそこを重点的に施術しましょう」

などと何も診ずに問診も行わずに言う
治療家は絶対に信用できないので
本当に気をつけてもらいたい。


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