- 主な症例と施術法
腰痛
- 病名
- 腰痛
- 当院を訪れる患者さんの5割近くは腰痛症です。 腰痛症の7割は筋肉の痛みといわれていて、残りの3割は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの骨の異常や慢性腎炎や尿路結石、婦人科疾患などの原因疾患がある事がありますので、鑑別が必要です。 慢性腰痛であまりにもあちこちの病院や治療院を受診して、多くの治療法を試みたが治らなかったので、「自分の腰は一生治らない」と思っている患者さんが多いですが、当院では中医学的弁証論治による鍼灸治療で、ほとんどの腰痛は解消しますので、椎間板ヘルニアや慢性腰痛の患者さんもあきらめないでぜひ中医鍼灸治療を受けてください。
- 原因
- 腰痛の中医学的弁証論治
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中医学では腰は腎の府と言われ、腎の反応がでるところとされていてる。腰痛の原因には外感と内傷があります。
①寒湿腰痛腰が冷たく痛み重く動きが鈍い。安静時にも痛みが減少せず、じょじょに症状が悪化していく。雨や湿気の多い日には痛みが強くなる。
②湿熱腰痛湿熱が腰部に阻滞して気血の運行が滞り、筋肉が緩み腰痛がおこる。患部に熱感をともない暑い日や雨天は症状が悪化し、軽い運動後は痛みが軽くなる。
③血腰痛腰の決まった患部に刺すような痛みが有り、あん摩や指圧で症状が悪化する。血が停滞しているので昼間は軽いが夜間痛みが増す。
④腎虚腰痛腰は腎の府であり、腎は骨髄を司る。腎の精気が虚すと腰部の滋養が失われるので、腰に力が入らない、だるさを主としたシクシクしか痛みが有り、温熱とあん摩を好む。精気の消耗により悪化するので、高齢者に多く、疲労時、午後に痛むという特徴がある。
- 施術法
- 実際の症例と施術法
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Nさん女性64歳
昨年の1月頃に寝違いをおこして整骨院や整体院を転々とかかったが、どこへいっても改善が見られないので、総合病院で首のCT検査をうけて頸椎の5番が滑っているとの診断をもらう。2月1日に朝起きた時に左首が痛くて動くことができなくなり、近くの整形外科で寝違いとして電気治療とマッサージをうけるが、その夜に痛み止めのロキソニンを飲んでも効かない程の激痛になり、精神的にもショックが大きく、どうしたら良いものかと考えていたが、今度は胃炎と腰痛が激しくなてきて、以前知人から当院の話を聞いていたので、藁をもすがる思いで遠方より来院された。
【所見】血圧171/93 脈拍82 体温35.5度頸部右回旋不能 両肩のこり 腰痛はL5を中心に両側の起立筋に痛み
【弁証論治】腎陽虚 血
【治法】補腎陽 活血化